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SDガンダムとは何か

ガンダム派生作品、SDガンダムを語る

日本を代表する作品としてその地位を確固たるものとしているガンダムシリーズ、派生作品も多い中で一際異彩を放っているのが『SDガンダムシリーズ』ではないでしょうか。このサイトではそんなSDガンダムの魅力を紐解きつつ、考察していきます。

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派生作品というよりは

そもそもSDガンダムとは何なのか、という話をしたほうがいいでしょう。何せよく知らないという人もいるかもしれないからだ。特別な違いという違いこそないものの、やはりガンダムという作品の世界観から見れば異質な作品であることに変わりはない。

原点は1985年6月、30年近く前に発売されたガシャポンで売られているビニール製の人形が全ての始まりでした。その人形はガンダムですが、いわゆるデフォルメ化された二等身スタイルで表現されたキャラチックな外見の可愛らしさがポイント。無機質なロボットで表情などという人間味とは無縁のガンダムがまるで生きた人間のような雰囲気のあるSDガンダムが人気を呼ぶまでに時間はかかりませんでした。少年世代はもちろん、青年世代においてもコレクター魂に火がついてガシャポンから離れないという人を生み出したのは容易に想像できるでしょう。

豊富な種類に加えてコレクション性の高さはガンダム世代の人々にも人気を運んできましたが、SDガンダム人気で一番注目を浴びたのはそうしたファーストやらリアルタイムで放送されていた作品を知る少年たちというよりは、それより下の幼年期に位置する年少者を中心としていた。

ロボットの良さは

個人的な意見を言わせてもらえば、筆者もガンダムという作品を知るきっかけになったのがSDガンダムからです。まだ幼稚園に入園して間もない頃に薄っすらと覚えているのが、当時放送されていたSDガンダム関連の映像作品を見た記憶があった。親が録画しておいてくれたこともありますが、思えばガンダムという作品の面白さはこの時から実感していたのかもしれません。その後成長して高校生になった時に、ガンダムシリーズで女性人気を爆発的に増やしたSEEDを視聴してから従来のガンダムを好きになったものだ。

ではどうして幼少期に本来のガンダムではなく、デフォルメ化されたSDガンダムを先に好きになったのかについては、単純にキャラ的な可愛さがあったからといえる。その後に放送されたロボットとしての面白さは子供では理解できない、マニアックな部分がある。それこそ身体のフォルム、あるいは装備している銃などの仕様がとても気になるといったような、そんな面まで小学校にも入学していない子供では未知の部分もあるでしょう。

言うなれば後にガンダムファンを多く創りだす事になるデフォルメのガンダムとして、SDガンダムは現在までシリーズとしてリリースされていると言えるでしょう。

言ってしまえば

そんなSDガンダムですが、従来ガンダムとはただの兵器でしかないので個人としての意思は存在しません。あったらあったでおそらく作品の世界観を揺るがしかねないハイスペックなファンタジー要素が出てきてしまいますが、SDガンダムはそんなファンタジー要素全開だ。何せガンダム個人と言えるような、人格が存在しているのです。過去に発表された名作ガンダムたちには各々自我が芽生え、人間のように振舞っている。その上、そのガンダム達のパイロットたちだった登場人物たちも出現するなど独特な世界観を構築している。

これまで発表されてきたSDガンダムシリーズ、その系譜を見ると非常に多くの作品が登場してきている。なので一概にこうだと定義するのは難しいものの、全体的には非常にシュールな作品といっていい。作品によってはパイロットである人間は一切登場しないで、ガンダムだけの世界でガンダム達の冒険が描かれている作品まで制作されてきた。

単純に作品として楽しもうとするなら地上波などで放送されているガンダムのことは考えず、純粋に一個の作品として楽しんだ方がいいでしょう。

デフォルメ化する商品の流行

この頃はガンダムを始めとして、装甲騎兵ボトムズや太陽の牙ダグラムなどの人気作品をデフォルメ化してキャラクターグッズとして販売しているのが流行の1つでした。その流れに乗るようにとSDガンダムも企画・開発を経て生産されていったわけですが、その人気は本来の史実であるガンダムとは違った巨大な市場を形成するまでに至ったのです。

現在もSDガンダムは根強いコアなファンを持ちつつ商品展開を現在まで行い続けていた。ターゲットとなる年齢層もまた変わらないものの、基本的にはロボットの良さが理解できない、可愛らしさが先行しやすい幼少期の子供たちをメインとしている。

否定的だったが

ただガンダムの版権を管理している創通エージェンシーを始めとした関係者たちにすれば、デフォルメ化したガンダムなどガンダムではない、そう否定的な態度を示していたという。確かにガンダムではないのは認める、しかしこれはこれで面白いという人も事実としていた。やがてそれは確かな人気となって関係者に複雑な思いを募らせながらも、売れるなら商品化しようとしてGOサインが出されたのです。

ロボットが良いといってもいまいち理解できない人たちでも、SDガンダムの可愛さなら理解できるという人たちを中心に、SDガンダムという部門は派生作品でありながら無視できない1つの市場へと進化していった。